これは、風水をモチーフにした癒しの絵本シリーズ「こまちちゃんの風水日記」の第一話です。
風水の知恵がほんのり香る、うさぎのこまちちゃんと仲間たちの物語をお楽しみください♪
Contents
【1】はじめてのクッキーづくり
風がやさしく吹き、気持ちの良いやわらかな日差しが、森をふんわりと照らしていた朝。
こまちちゃんは、「やさしの森」のなかのかわいいおうちで初めてのクッキー作りに挑戦していました。
「にんじんの甘さと、ほんのりバターの香り…。うまく焼けるといいな♪」
お耳にちょこんと三角巾、エプロンをぎゅっと結んで、
こねこね、まるめて、オーブンへ。
やがて、ほわ〜んと漂う焼きたての香ばしいにんじんクッキーの香り。
こまちちゃんは、うれしそうに窓をあけて、森の空気に香りをそっと混ぜました。
【2】おなかを鳴らした旅うさぎ
そのころ、やさしの森のはずれをとことこ歩いていた、めいたくん。
ふわふわの灰色の毛並みに、ほんの少し旅のほこり。
「ふぅ…、この森に引っ越してきたばかりだけど、なんだかちょっとさみしいなぁ。
あ、お腹…ぐぅ〜って…！」
すると、どこからともなくやさしい香りが風にのってふわり。
「……！ これは…クッキーの匂い…？ にんじん…かな？」
めいたくんの耳がぴくりと立ちました。
【3】あたたかな出会い
香りをたどって小道を進むと、そこにはかわいいおうちの前に白いうさぎさん。
こまちちゃんが、焼きたてのクッキーをお皿にのせて立っていました。
「こんにちは……あの……すごく、いい匂いで……」
「ふふ、よかったら、ひとつどうぞ♪」
「えっ、いいの！？ありがとう…！」
めいたくんは、おそるおそるひとくち。
「……おいしい……！」
こまちちゃんのほっぺもぽっと赤くなります。
【4】ふたりで食べるともっとおいしい
「お名前、なんていうの？」
「ぼくは、めいた。今日からこの森に住むんだ」
「わたしは、こまち。じゃあ、はじめてのお友だち、だね♪」
お庭にピクニックシートを敷いて、ふたりでクッキータイム。
「ひとりで食べるおやつもおいしいけど……」
「ふたりで食べるともっとおいしい、それに心がぽかぽかするね」
ふたりの間に芽生えた、小さなあたたかい気持ち。
【5】クッキーの香りが結んだもの
その日から、こまちちゃんとめいたくんは、
毎日のように一緒におやつを食べたり、森をお散歩したり――。
「ふふっ、吉方位旅行のおかげでめいたくんとお友だちになれたのかも♪」
実は、こまちちゃんが旅に出たのは3か月前。
ちいさなバッグを持って東南の湖へ旅に出かけました。
湖のほとりでは、花の香りとそよ風に包まれて、なんだか心が軽くなったのを覚えています
風水では、東南の吉方位は「素敵な出会いを運ぶ方位」とされています。
まさに、これは吉方位旅行の効果なのです！
そんな風に、やさしい香りから始まったふたりの物語が、
森のなかで、静かに、あたたかく、広がっていきました。
吉方位旅行の効果があり、こまちちゃんは素敵な出会いがありましたね。
よかったね、こまちちゃん、めいたくん(^o^)
あなたも、吉方位旅行に出かけてみませんか？
もしかすると、思いがけないうれしい出来事が待っているかもしれません。
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🐰次回予告🐰
次回は、こまちちゃんの風水日記
【第二話：カエルさんと雨のおさんぽ】をお届けします！
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちちゃんより🐇
