花火が教えてくれた「心をつなぐ時間」|森のみんなで見上げた夏の夜空|こまちちゃん風水日記57

こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作

「こまちちゃんの“やさしさの原点”を描いた物語です。
今回のお話で好きになってくれた方は、
ぜひ絵本の世界ものぞいてみてくださいね🐰
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こんにちは!
こまちです。

 

毎日暑い日が続いていますね。

 

夏になると、
夜空を彩る花火大会があちらこちらで開かれます。

 

花火はほんの数秒で消えてしまいますが、
不思議とその時間は、
ずっと心に残ります。

 

今日は、森のみんなが
一緒に見上げた夏の夜空のお話です。

 

前のお話で、自分とは違う考え方を少しずつ受け入れられるようになったハムちゃん。

あれから森のみんなと過ごす時間が増え、笑顔も少しずつ増えてきました。

そんなある夏の夕方、みんなで花火を見に行くことになったのです。

 

前のお話はこちらです。

自分が正しいと思い込んでいない?人間関係が少しラクになる考え方|おこりんぼうのハムちゃん①|こまちちゃん風水日記55

 森のみんなで花火を見に行こう!


最近のハムちゃんは、
森のみんなの話を
最後まで聞いてから
答えることが増えました。

 

「そういう考え方もあるんだね。

 

そんな言葉も、
少しずつ自然に言えるようになっています。

 

今日も楽しみにしていた花火大会の日です。

 

森の広場には、
わくわくした声が響いていました。

 

「今日は花火大会だよ!」

 

リスちゃんが
しっぽをふりながら言いました。

 

「早く行こう!」

 

小鳥さんは
空をくるくる飛び回ります。

 

もぐらさんは、
大きなござを
抱えて歩いてきました。

 

ハムちゃんも、
にこにこしながら
小さな水筒を持っています。

 

そこへ、
こまちちゃんが
やってきました。

 

「みんな、準備はできた?」

「できたー!」

みんなは森を抜け、
小高い丘へ向かいました。

 

そこは、夜空が一番きれいに見える特等席です。

 

 

夜空いっぱいの大きな花

やがて空が暗くなると……

 

ドーン!

 

大きな音が響きました。

 

続いて、

パァッ――。

赤。

青。

黄色。

緑。

 

色とりどりの花火が
夜空いっぱいに咲きました。

 

「わあ……!」

 

誰もおしゃべりをしません。

 

みんな同じ夜空を見上げています。

 

風がそよそよ吹き、

木の葉がやさしく揺れました。

 

その時間は、とても静かで、

とても幸せでした。

 

 

花火が終わったあと

最後の大きな花火が
夜空いっぱいに咲き、
ゆっくりと消えていきました。

 

しばらく誰も何も言いません。

 

静かな夜。

虫の声だけが聞こえます。

 

 

すると、小鳥さんが
小さな声で言いました。
「きれいだったね。」

 

「うん。」
リスちゃんも笑顔です。

 

ハムちゃんも、

「またみんなで見たいな。」

と言いました。

「前はね、自分のことばかり考えていた気がするんだ。」

「でも今日は、みんなと一緒に見られて本当に楽しかった。」

 

 

その言葉を聞いたこまちちゃんは、
やさしく微笑みます。

 

 

 同じ景色を見ると、心は近づく

「花火はね。」

こまちちゃんが静かに話し始めました。

 

「同じ花火を見ても、
心の中で思うことは、
それぞれ少しずつ違うの。」

 

「でもね。」

「『きれいだね。』って、
その気持ちを一緒に感じられる時間があると、
心と心は少しずつ近づいていくんだよ。」

 

みんなは静かにうなずきました。

 

風水では、
人とのご縁や運は、
毎日の小さな時間の積み重ねから育つと考えられています。

 

一緒に笑うこと。

一緒に季節を感じること。

一緒に空を見上げること。

 

そんな何気ない時間が、
信頼という宝物を少しずつ育ててくれるのです。

 

 

今日の開運メモ

忙しい毎日だからこそ、
大切な人と同じ景色を見てみませんか。

 

夕焼けでも、

満月でも、

海でも

花火でも。

 

「きれいだね。」

 

その一言が、
心の距離をぐっと近づけてくれるかもしれません。

 

運は特別な出来事だけではなく、
誰かと心を通わせる時間の中にも、
そっと育っていくのです。

 

おわりに

帰り道。

森のみんなは並んで歩いていました。

 

さっきまで賑やかだったみんなは、
不思議なくらい穏やかな顔をしています。

 

夜空には、
花火の代わりに
小さな星が輝いていました。

こまちちゃんは
星空を見上げながら、
そっと言いました。

 

「花火は消えてしまったけれど、
今日の思い出は、
みんなの心の中でずっと光り続けるね。」

 

すると、みんなは笑顔でうなずきました。

 

夏の夜風がやさしく吹き抜け、
森の木々がさらさらと揺れます。

 

今日という一日は終わっても、
一緒に見上げた夜空は、
きっとみんなの心を少しだけあたたかく、
そして強く結んでくれたのでした。

 

 

 

 

やさしの森をおさんぽしよう

今日は遊びに来てくれてありがとう。

やさしの森では、
季節がめぐるたびに新しい物語が生まれます。

こまちちゃん風水日記お話一覧

次のお話もどうぞお楽しみに♪

こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。

 

また、やさしの森で会おうね。

 

 

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