
これは、風水をモチーフにした
癒しの絵本シリーズ
風水の知恵がほんのり香る、
うさぎのこまちちゃんと仲間たちの物語を
お楽しみください♪
「こまちちゃんの風水日記」第六話です♪
Contents
森のなつまつりは、ちょっぴりドキドキ。
でもそれは、
心までふわっと冷える、
やさしい時間でした。
今夜は、こまちちゃんとめいたくんが、
「おばけやしき」へ…!?
ミントの風に、ホタルの光。
やさしの森にひびく笑い声とともに、
“ほんとうの開運”のヒントを
こまちちゃんが教えてくれます✨
🕯️こまちちゃん、夏の納涼大会へ!
今日は、年に一度の「夏の納涼大会」
やさしの森の仲間たちがお祭りの準備をしています。
提灯のあかりがともり、
森の広場にはやさしい風と
ホタルの光が舞っています。
こまちちゃんとめいたくんも、
わくわくしながら森の入口へと歩き出しました。
夏の夜、森の広場で
こまちちゃんは、
てづくりの赤いちょうちんをぶらさげて、
めいたくんと一緒に広場にやってきました。
ほら、ホタルが飛んでるよ
こまちちゃんが空をさすと、
光るつぶつぶが、
森の葉のあいだをふわふわ。
こ、こわいものは出ないよね…?
めいたくんは、おっかなびっくりの様子。
こまちちゃんとめいたくんは、森の奥へ歩き出しました。
👻森の奥に、見たことのない…「ひんやり おばけやしき」!?
広場の奥に進んでいくと小道に、
白い木のかんばんが立っています。
『ひんやり おばけやしき』
〜さむさとドキドキ おすそわけ〜
看板のよこから、
リスの兄弟が顔を出しました。
ようこそ〜♪
こわくないけど、ちょっとひんやりするよ。
中に入って、涼んでいってね。
こまちちゃんとめいたくんは、
トンネルの奥へ進みました。
風鈴がカランと鳴って…
でも、どこかふしぎで、
冷たくて、気持ちいい?
そこには見たことのない
「おばけやしき」が!
実はこれ、
リスの兄弟が手づくりした
“ひんやりおばけやしき”だったのです。
リスの兄弟の仕掛けにびっくり!
リスの兄弟(ちょろ&くるり)は、こまちちゃんに
ひんやりお化け屋敷の仕掛けを教えてくれました。
- 木のトンネルには氷のすだれがきらきら。
- さわると「つめたっ!」と驚く冷たさ。
- 風が吹くと、ミントの香りがふわり。
- 風鈴の音が「りぃん…」と心にしみる。
ミントは、風水で「邪気を払い、心をスッとさせる香り」と言われています。
冷たい葉っぱのじゅうたんに、
しろいカーテンがひらひら舞い、
まるで魔法の空間です。
すごいなぁ、リスさんたち…
これ全部、手作りなんだね。
ねぇ、めいたくん……
……あれ?めいたくんがいない。
さっきまで隣にいたはずのめいたくんが、いません。
ぼくたちが探してくるよ!まかせて
そのころ、めいたくんは…?
こまちちゃんとはぐれてしまい、うろうろ。
こまちちゃーん、どこ???
おそるおそる歩いていると、
白いテントに木のトンネル、
リス兄弟の作ったひんやりおばけやしきの前までたどり着きました。
ちょっとこわいけど・・・
「よぅーし、この奥にいるのかも…入ってみよう!」
お、おばけさん…もし出るならやさしくしてね…
ひんやりした空気の中、気持ちよさにほっとひと息。
おばけ登場!?
カーテンのうしろから、
白いかたまりが…
ぬっ…と現れました。
「ばあっ!!!」
…でもその“おばけさん”、
しっぽがふわふわ出ています。
「そのしっぽ…」
めいたくんが気づきました。
「くるりくんでしょ?」
「ば、ばれちゃった〜〜〜っ」
おばけ役のリスさん、
頭をかいて照れ笑いです。
🌬️ごぉぉ…森の奥から聞こえる音
おばけやしきの中で遊んでいると、
突然「ごぉぉ…」と不思議な音が…!
森の風が吹き抜けるその音に、
みんなは少しだけびっくり。
中でも、おばけ役のくるりが思わぬ反応を見せて——。
風の音に、おばけ役がまさかの…
その時、森の向こうから
……“ごぉぉぉ…”と
低く長い風の音が──
葉っぱがざわざわとゆれて、
ふうりんがいっせいに鳴り出します。
あまりにも低くて、大きな音。
みんな、動きをとめて、
耳をすましました。
「ひぃ〜〜〜っ!!!」
白い布をかぶったリスのくるりが、
なんと、おばけのまま、
こまちちゃんのうしろにぴょん!

こ、こまちちゃん…あの音、ほんとにおばけじゃないよね…?
ふふ、大丈夫。あれはね、森の風さんがあいさつしてるの
ぺたんとくっついたくるりは、照れたように言いました。

も、もう~…おばけって、やるほうのほうがドキドキだよぉ〜…
🌌ホタルの野原で、心までひんやり
おばけやしきを抜けた先に広がるのは、
草の上にそっと光が降るような、ホタルの野原でした。
ゆらゆらと光るその景色に、
自然とみんなの足もとまります。
こまちちゃんは、
そっと提灯の灯りを下ろして、
夏の夜を静かに味わいました。
提灯の灯りを消して、風に耳をすます
おばけやしきをぬけると、
目の前にホタルの野原が
広がっていました。
小さな光が、
ぽう…ぽう…と草の上を飛んでいます。
めいたくんは、
そっとちょうちんを消しました。
こまちちゃんも、
まぶたをとじて風の音をききます。
「ねぇ、めいたくん。
季節の行事を楽しむって、とってもだいじなことなんだよ。
だってね、いまこの時期を味わうことで、
風や光、森のリズムに、自分のこころが合っていくの。
季節に心を合わせると、不思議なくらい、幸せが自分のほうへすぅっと寄ってくるのよ。
開運って、じつはね、
“いい風に乗れるようになる”ことなのかもしれないね♪」
「……なんだか、心のなかが すぅっとしてきた」
「ね。きょう、いちばん ひんやりした気がするね」
森の光と風と、みんなの笑い声が、
夏の夜にしずかにとけていきました。
🎐おわりに
この絵本は、「こわくない納涼」をテーマにした
やさしの森の夏の夜のお話です。
おばけも、
風も、
ホタルも、
みんな森の仲間たち。
心がふわっと軽くなる、
そんな“涼しさ”をお届けできたなら、
うれしいです🌌✨
「今日という一日を、大切に味わうこと。
それが、明日をもっと素敵にする“風の魔法”かもしれませんね。」
📝こまちちゃんの開運ひとことメモ
🍃風水では、風にあたることは厄落としと考えられています。
🌸季節の行事を楽しむことは、いちばん身近な開運法。
🍃自然に自分を合わせると、タイミングがどんどん良くなっていくよ。
📌「楽しいこと」から開運するのが、こまちちゃん流♪
🎐今日のおはなしを振り返ってみよう♪
あなたは最近、「季節を感じること」していましたか?
・夏が旬の食材を食べた
・冷たい麦茶で一息つく
・ホタルや夏の星座を見に行く
そんな“ちいさな季節の行事”も、すべて開運のきっかけです🍃✨
あなたの毎日が、
そっと運気アップするように。
次回は、夏が旬のすいかにまつわる、おいしいお話です。
お楽しみにね♪
🐰次回予告🐰
次回、こまちちゃんの風水日記は、
【第七話:🍉こまちちゃんのスイカ日記〜おなかと心の開運レシピ〜】
お届けします♪
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちより🐇