
こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作
朝、いつもと同じ道を歩いているのに、
ふと足を止めたくなる瞬間ってありませんか?
昨日までは気づかなかった小さな変化。
道ばたの花、
少し高くなった空、
ひんやりした風。
忙しくしていると、
そんな季節のサインは、
いつの間にか通り過ぎてしまいます。
でも、ほんの少し立ち止まってみると、
そこには、
毎日の中にそっと隠れている
「小さな幸せ」があるのかもしれません。
今日の森で、
こまちちゃんが見つけたのは……。
朝の森で、こまちちゃんが見つけたもの

白露のころ。
朝の森には、
いつもより少しだけ、
ひんやりとした空気が流れていました。
こまちちゃんは、
まだ眠そうな顔をしながら、
森の小道をてくてく歩いています。
「今日は、ちょっと涼しいねぇ……」
ふわり。
朝の風が、
こまちちゃんの耳をやさしく揺らしました。
すると、
「……あれ?」
こまちちゃんが、
道の脇で立ち止まりました。
葉っぱの上に、
何かが光っています。
葉っぱの上で、キラリ

こまちちゃんは、
そーっと葉っぱに顔を近づけました。
そこには、小さな水の粒。
朝の光を受けて、
キラキラ、キラキラ。
まるで葉っぱの上に、
小さな宝石が置かれているみたいです。
「わぁ……!」
こまちちゃんは、
目をまんまるにしました。
「昨日まで気づかなかったのに、
今日はキラキラしてる!」
その声を聞いて、
めいたくんもやってきました。

「ほんとだ。朝露だね」
「朝露って、こんなにきれいだったんだねぇ」
こまちちゃんは、
しばらくその場を動きませんでした。
葉っぱの上の小さな露を、
じーっと眺めています。
すると、めいたくんがぽつり。
「たぶん、昨日もあったんじゃないかな」
「えっ?」
「こまちちゃんが、
気づかなかっただけかもしれないよ」
こまちちゃんは、
もう一度、朝露を見ました。
「……そっかぁ」
そう言って、にっこり笑いました。
白露のころに訪れる「草露白」

こまちちゃんが朝露を見つけたのは、ちょうど
「白露(はくろ)」のころ。
白露は、二十四節気のひとつ。
秋の気配が少しずつ深まり、
朝晩の空気に涼しさを感じるころです。
そして、白露の初候には
「草露白(くさのつゆ しろし)」
という言葉があります。
草の葉に露が降り、
その露が白く見えるころ、
という意味です。
昼間はまだ暑さが残っていても、
朝になると空気がひんやり。
草や葉っぱには、
朝露がきらめきます。
夏から秋へ。
季節がゆっくりとバトンタッチ
していることを、朝露が教えてくれているんですね。
季節は、静かに変わっていく

季節の変化というと、
紅葉や雪のような、
目に見えて大きな変化を思い浮かべるかもしれません。
でも、
本当の季節の変化は、
もっと静かなもの。
朝の空気が少し涼しくなった。
虫の声が変わった。
夕方になるのが少し早くなった。
そして、葉っぱに朝露がついている。
そんな小さな変化の積み重ねが、
季節をつくっているのかもしれません。
こまちちゃんの「気づき」が教えてくれたこと

朝露を見つけたこまちちゃん。
でも、朝露そのものが
突然現れたわけではありません。
もしかしたら昨日も、
その前の日も、
葉っぱの上にあったのかもしれません。
ただ、
こまちちゃんが、今日は気づいた。
ここが、今回のお話の大切なところです。
「ある」のに、気づいていないもの

私たちの毎日の中にも、
実はたくさんの「小さな幸せ」があります。
朝、窓から入ってくる光。
お気に入りのカップ。
ふわっと香るお茶。
家族からの「おはよう」。
道ばたに咲く小さな花。
仕事の帰り道に感じる、秋らしい風。
どれも特別な出来事ではないかもしれません。
でも、気づいた瞬間に、
いつもの一日が少しだけ違って見えることがあります。
「あ、今日はいい朝だな」
そんな小さな気づきが、
心に余白をつくってくれるのでしょう。
「気づくこと」は、運を拾うこと

風水では、住まいや環境を整えることだけでなく、
自分の周りにあるものへ意識を向けることも大切にしたいところです。
なぜなら、
どんなに良いものが
目の前にあっても、
気づかなければ、
その良さを受け取ることができないから。
朝露に気づいたこまちちゃんのように、
ほんの少し立ち止まってみる。
すると、今まで見えていなかったものが見えてきます。
それは、風水的に考えると、
「自分の周りにある良いものを受け取る感度を高める」ことにもつながります。
今日からできる「運を拾う」習慣
難しいことをする必要はありません。
朝、家を出る前や通勤途中に、
ほんの数秒だけ周りを見てみましょう。
- 今日の空はどんな色?
- 昨日より涼しくなったかな?
- 季節の花は咲いている?
- 鳥や虫の声は聞こえる?
- 朝の光はどこから入っている?
「今日はこれに気づいた」
それだけで十分です。
毎日ひとつ、小さな発見を集めてみる。
すると、何気ない一日が、
少しずつ宝物のように感じられてくるかもしれません。
朝の空気を感じて、運の入口をひらく

朝は、一日の始まり。
だからこそ、
朝の過ごし方は、
その日の気分にも大きく影響します。
目覚ましが鳴ったら、
すぐにスマートフォンを見るのではなく、
カーテンを開けて外を眺めてみる。
窓を少し開けて、
朝の空気を感じてみる。
そして、ひとこと。
「今日もいい一日になりますように」
そう心の中で思ってみる。
たったそれだけでも、
慌ただしく始まりがちな朝に、
小さな余白が生まれます。
「探す」のではなく「気づく」
開運というと、
何か特別なものを探したくなることがあります。
「もっと運を呼び込みたい」
「何か開運グッズを買わなくちゃ」
そんなふうに考えることもありますよね。
でも、今日のこまちちゃんのお話は、少し違います。
運を探しに行くのではなく、今あるものに気づいてみる。
それだけ。
葉っぱの上の朝露のように、
幸せは案外、目の前に静かに置かれているのかもしれません。
こまちちゃんの「朝露風水」

では、今日からできる小さな開運習慣を、
こまちちゃんと一緒にまとめてみましょう。
① 朝、カーテンを開ける
まずは朝の光を部屋に入れましょう。
「朝が来た」と身体と心に知らせるような気持ちで、カーテンを開けます。
② 外の空気を感じる
窓を開けられるなら、ほんの少し外の空気を感じてみましょう。
「昨日より涼しいな」
「今日は風が強いな」
そんな小さな感覚を拾ってみます。
③ 季節をひとつ見つける
道ばたの草花でも、空でも、虫の声でもOK。
「今日の季節をひとつ見つける」ことを習慣にしてみましょう。
④ 小さな「ありがとう」を見つける
最後に、今日ひとつだけ「ありがたいな」と思えるものを見つけます。
おいしい朝ごはん。
気持ちのいい天気。
家族の笑顔。
いつものお気に入りの場所。
どんな小さなことでも大丈夫。
気づいた幸せを、心の中でそっと受け取ってみましょう。
今日のこまちちゃん開運メモ

「小さな変化に気づくと、いつもの一日が少し輝く」
白露のころは、
朝露が季節の変化を教えてくれます。
忙しい毎日の中では、
つい見過ごしてしまうような小さなサイン。
でも、そこに目を向けてみると、
季節の美しさや、
日常の幸せが見えてきます。
今日からは、
朝にひとつだけ「小さな発見」をしてみませんか?
🌿 こまちちゃんの朝露風水
- 朝の光を部屋に入れる
- 朝の空気を感じる
- 季節の変化をひとつ見つける
- 小さな幸せに気づく
- 気づいたことに「ありがとう」と思う
おわりに――朝露は、今日もそこに

帰り道。
こまちちゃんは、朝露を見つけた場所をもう一度通りました。
もちろん、朝の露はもう消えています。
でも――
葉っぱは、朝とは少し違う色に見えました。
「朝はキラキラしてたんだよねぇ」
こまちちゃんがそう言うと、
めいたくんが笑いました。
「明日の朝も、見てみようか」
「うん!」
こまちちゃんは、
うれしそうに頷きました。
明日の朝、また朝露が見つかるとは限りません。
でも、もしかしたら――
今日は見えなかった別の「小さな幸せ」が、
どこかでキラリと光っているかもしれません。
大切なのは、
特別なものを探し続けることではなく、
目の前にある小さな変化に気づくこと。
朝露のような幸せは、
いつの間にか現れて、
いつの間にか消えてしまいます。
だからこそ、
見つけた瞬間を大切にしたいですね。
明日の朝、いつもの道を歩くとき。
ほんの少しだけ、
顔を上げてみてください。
空の色。
風の匂い。
草の葉っぱ。
そして、キラリと光る小さな露。
もしかしたらそこに、
今日のあなたが拾う
「小さな幸せ」が待っているかもしれません。
🐰「みんなも、明日の朝、何かひとつ見つけてみてね!」
こまちちゃんより。
あなたは、最近どんな「小さな幸せ」に気づきましたか?

「朝の空気が気持ちよかった」
「道ばたに秋の花を見つけた」
「家族が笑っていた」
「お気に入りのお茶がおいしかった」
そんな小さなことで大丈夫。
よかったら、
あなたが最近見つけた「小さな幸せ」を、
心の中でひとつ思い出してみてくださいね。
気づけたこと、
それ自体が、
今日の小さな開運です。
やさしの森をおさんぽしよう

今日は遊びに来てくれてありがとう。
やさしの森では、
季節がめぐるたびに新しい物語が生まれます。
次のお話もどうぞお楽しみに♪
こまちちゃんの風水日記は、
毎週金曜日に新作をお届けしています。
また、やさしの森で会おうね。






