雨のあと、朝日に見つけた黄色い羽|やさしの森の小さなお便り 1

 

 

やさしの森に、
一通のお便りが届きました。

 

今日は、新しく始まる
「やさしの森の小さなお便り」シリーズの第1便です。

 

やさしの森の小さなお便りについて

「やさしの森の小さなお便り」は、
日々の暮らしの中で見つけた小さな出来事や、
心に残った気づきを、
こまちちゃんとめいたくんが一緒に考えていく物語です。

 

届いたお便りを読みながら、
二人はその出来事を想像し、
感じたことを静かに話します。

 

これは、やさしの森に届いた第1便のお話です。

 

やさしの森に届いた第1便のお便り

ある朝、やさしの森の郵便受けに
一通のお便りが届きました。

 

白い封筒をそっと開くと、
中にはこんなことが書かれていました。

 

 

こまちちゃんへ

雨の日が続いたあと、久しぶりに晴れた朝のことです。

庭に出て、朝日に「おはようございます」と挨拶をしました。

すると、足元に黄色い小鳥の羽が一枚落ちているのを見つけました。

黄色い羽の先は、少し黒っぽくなっていました。

「あら、かわいい羽。どんな小鳥さんの羽なのかな?」

そう思いながら見つめていると、不思議と心があたたかくなりました。

そして、ふと思ったのです。

「これは、神様からのメッセージなのかもしれない」

いつも見守ってくださっているのかもしれない。

そう思うと、なんだか心があたたかくなりました。

その羽は、しばらくして風に飛ばされ、なくなっていました。

でも、見つけたときのうれしい気持ちは、今も残っています。

幸せを感じることができた小さな出来事です。

 

こまちちゃんは、
便箋を両手で大切に持ちながら、
静かに読み終えました。

 

めいたくんも、
手紙の文字をじっと見つめています。

 

「雨の日が続いたあとだからこそ、
晴れた朝がとても嬉しく感じられたのかもしれないね」

 

こまちちゃんがそう言うと、
めいたくんは小さくうなずきました。

 

「うん。いつもなら通り過ぎてしまうような小さなものにも、気づけたんだね」

 

二人は、手紙に書かれていた朝の庭を想像しながら、話を続けました。

 

こまちちゃんとめいたくんからのお返事

こまちちゃんは、もう一度お便りを見つめました。

そして、やさしくこう答えました。

 

 

こまちも、それは天の上から届いたメッセージだと思うの

 

 

自然の中には、神様が宿っている。

 

雨にも、風にも、朝日にも、鳥にも、
私たちが受け取っている命や恵みがある。

 

昔から日本人は、
自然とともに暮らしながら、
目に見えるものだけではなく、
その奥にあるものにも心を寄せてきました。

 

だから、今回の小鳥の羽を見つけた出来事も、
ただ偶然に落ちていた羽として終わらせなくてよいのだと思います。

 

あなたがその羽に気づき、
「ありがとう」と思ったのなら、
その気持ちはあなたにしかわからないものです。

 

こまちちゃんにも、
それが神様から届いた小さな便りのように感じられました。

 

「たぶん今、何かに一所懸命取り組んでいるんだよね。

そのことを神様も見てくださっていて、

『頑張っていますね。ちゃんと見ていますよ。応援していますよ』

って、伝えてくださったのかもしれないね」

 

めいたくんも、静かにお便りを見つめました。

 

「思考は現実化する」っていうよね。
良い兆しなんだ、応援してくれてるんだ。
って強く思えばその方向に引っ張られると思うんだ。

 

それに、ちょうどよいタイミングで
「朝日に挨拶しようと思ったから、
その羽を見つけられたんだもんね」

 

「そうなの。もし気づかなかったら、
そのまま風に飛んでいっていたかもしれないね」

 

そしたらメッセージを受け取れなかったとおもうの。

 

五感で見つけて、第六感で受け取る

私たちは普段、
目で見たり、
耳で聞いたり、
鼻で香りを感じたり、
舌で味わったり、
皮膚で温度や触れた感覚を受け取ったりしています。

 

こうした五感は、
毎日の暮らしに欠かせない大切な感覚です。

 

けれど、ときには五感だけでは説明しきれない
「何となく感じる」という心の働きもあります。

 

それを第六感と呼ぶことがあります。

今回の小鳥の羽も、
最初は目で見つけたものでした。

 

けれど、そのあとに心が動きました。

「これは何かの知らせかもしれない」

「今の自分に必要なメッセージなのかもしれない」

そう感じたのです。

 

同じ羽を見ても、何も感じない人だっているかもよ

 

 

 

「うん。受け止め方は人それぞれだものね。
でも、自分の心に届いたものを大切にすることは、素敵なことだと思うよ

 

 

データや知識を知ることは、とても大切です。

 

一流の野球選手や将棋の世界などでも、
経験や判断が求められる世界で、
数字や過去の記録だけではなく、
その場で感じ取る力や、相手の動きから先を読む力が大切にされているといわれます。

 

どれほど多くの情報を集めても、
それだけで人の心や、
その瞬間に生まれる判断のすべてを説明できるわけではありません。

 

長年の経験から生まれる直感。

言葉になる前に感じる違和感。

相手の表情や仕草から読み取る小さな変化。

 

そうしたものも、
人が持っている大切な力なのかもしれません。

 

だからこそ、
五感で受け取るものだけでなく、
自分の内側に生まれた感覚にも、
時には耳を澄ませてみたいと思うのです。

 

気づかなければ、通り過ぎていた小さな贈り物

今回のお便りで、
こまちちゃんとめいたくんが
特に心に残ったのは、
しばらくたったら、羽がなくなっていたことでした。

 

風に飛ばされて、どこかへ行ってしまったのでしょう。

 

 

もし、あの時間にお庭に出なかったら、
その羽がそこにあったことも知らないままだったかもしれないね

 

 

 

そうだね。気づけた時間は、ほんの少しだったんだね

 

 

人生にも、そういう瞬間があるのではないでしょうか。

ふと目に留まったもの。

なぜか心に残った言葉。

いつもと少し違って見えた景色。

 

忙しく過ごしていると、見落としてしまうような小さな出来事です。

でも、気づけたときには、それだけで心に何かが届いているのかもしれません。

大きな幸運ばかりを探さなくてもよいのです。

 

小さな幸せに気づくこと。

受け取った恵みに「ありがとう」と思うこと。

その積み重ねが、日々の心を少しずつ明るくしてくれるのではないでしょうか。

 

雨のあとに朝日が差し込むように

雨の日が続くと、空も心も少し重たく感じることがあります。

外に出ることができず、思うように動けない日もあるでしょう。

けれど、雨が永遠に続くことはありません。

 

雨のあとには、いつか空が明るくなり、朝日が差し込みます。

今回の朝日は、長く続いた陰の時間のあとに訪れた、明るい光のようにも感じられました。

そして、その光の中で見つけた小鳥の羽は、私にとって小さな希望の印になりました。

 

 

今はまだ悩みの中にいても、
少しずつ霧が晴れていくことはあるよね

 

 

 

うん。すぐに何もかも変わらなくても、
目の前が少しずつすっきりして、
良い方向へ進み始めることはあると思うの

 

 

 

小鳥の羽を見つけたから、
明日からすべてが変わるという意味ではありません。

 

けれど、「大丈夫。あなたの歩みは見守られている」
と感じられる出来事は、心にとって大切な支えになります。

 

私は今回の羽を、
そんな天からの応援メッセージとして受け取りました。

 

神様からのメッセージは、気づいた心に届くのかもしれない

こまちちゃんは、最後にこう言いました。

「神様からのメッセージって、誰にでも同じ形で届くものではないのかもしれないね。

でも、自分の心に何かが届いたと感じたなら、その気持ちを大切にしていいと思うの。

『ありがとう』と思えたことも、きっと大事なことだよ」

めいたくんも、うなずきました。

 

小鳥さんの名前がわからなくても、
その羽を見つけた時間が大切だったことには変わりないね

 

 

 

そうだね。誰から届いたのか、
どんな意味なのかを全部説明できなくても、心で受け取ったものは大切にしていいと思うの

 

 

見えないものを信じる気持ちは、人それぞれです。

けれど、自然に触れたときに「ありがとう」と思える心は、日々をやさしくしてくれるのではないでしょうか。

 

私たちの暮らしのまわりには、
気づけばたくさんの恵みがあります。

 

その恵みに気づくためにも、
五感を大切にしながら、
自分の心の声にも静かに耳を澄ませていたいと思います。

 

 

風水では、自然とのつながりも大切にする

風水というと、方角や色、家具の配置などを思い浮かべる方も多いでしょう。

もちろん、それらも風水の一部です。

 

けれども、風水の根底には、
自然の流れを感じながら暮らすという考え方もあります。

 

太陽が昇り、
風が吹き、
雨が降り、
季節が移り変わる。

 

私たちも、その自然の中で暮らしています。

 

朝日に挨拶をすることや、
庭の小さな変化に気づくことは、
特別な開運法ではありません。

 

それでも、自然に目を向ける時間を持つことで、
自分の心の状態に気づきやすくなることがあります。

 

「今日は少し疲れているな」

「雨が続いたけれど、晴れて嬉しいな」

「小さな羽を見つけて、心が明るくなったな」

 

そうした気づきは、
自分を大切にすることにもつながります。

 

運を急いで変えようとするのではなく、
日々の中にある小さな変化を受け止める。

 

それもまた、暮らしの中でできる、
地道な開運のひとつなのかもしれません。

 

おわりに|小さな気づきは、心に届くお便り

雨の日が続いたあと、久しぶりに晴れた朝。

朝日に挨拶をした庭で、黄色い羽を見つけたひととき。

 

その羽は風に飛ばされて、二十分ほどでなくなってしまいました。

 

けれども、見つけたときの驚きや嬉しさは、
自分の心の中に残っています。

 

自然からの応援なのか、
偶然の出来事なのか。

 

その答えをひとつに決めなくてもいいのだと思います。

 

自分が「嬉しいな」「ありがとう」と感じたなら、
その気持ちを大切にしてみる。

 

そんなふうに、日常の小さな出来事を受け止めることが、
やさしの森のお便りなのかもしれません。

 

こまちちゃんとめいたくんは、
読み終えた便箋をそっとしまいました。

 

そして、朝の光が差し込む森の小道を、
ゆっくり歩き始めました。

 

今日もどこかに、
小さな気づきが待っているかもしれません。

 

あなたのもとにも、
やさしいお便りが届きますように。

 

やさしの森の小さなお便り、第1便。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

 

やさしの森をおさんぽしよう

今日は遊びに来てくれてありがとう。

やさしの森では、
季節がめぐるたびに新しい物語が生まれます。

こまちちゃん風水日記お話一覧

次のお話もどうぞお楽しみに♪

 

こまちちゃんの風水日記は、
毎週金曜日に新作をお届けしています。

 

また、やさしの森で会おうね。

 

 

 

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