
冬の朝の静けさって、
どこか胸の奥を
そっとなでてくれるような
温かさがあるんですよね。
今日の「こまちちゃんの風水日記」第二十六話は、
その冬の空気にふわりと混ざる“香り”のおはなし。
森に漂った小さな柚子の香りが、
こまちちゃんの心を
やわらかく照らしました。
あなたにもそっと届きますように。
Contents
やさしの森にひろがる、小さな香り

ある冬の朝。
雪がきゅっ、
と音を立てるほど澄んだ空気の中。
こまちちゃんは、
森の小道をぴょこん、ぴょこんと歩いていました。
ふと、その鼻先に
ほんのり甘くて、
ちょっぴりすっぱい“ふゆの香り” がふわり。
「……? なんだか、おいしい香り…柚子のにおいみたい」
こまちちゃんは目をまるくして、
香りのする方へすいーっと進みました。
香りが連れてきた、小さな幸せ

香りの先にあったのは、
森の仲間たちが大事にそだてていた “柚子の小枝”。
朝日に照らされながら、
甘い香りを放っていました。
胸の中がそっと温まるようで、
心が軽くなる。
こまちちゃんは思いました。
「ゆずの香りって……まるで心の灯りみたい」
柚子の香りと風水のひみつ

じつは、風水ではこう言われます。
香りは、気を整えて、
心の澱(おり)を清めてくれる
柚子はとくに——
・冷えた空気をあたためる
・悪い気を払って、良い気を呼ぶ
そんな“冬の守り香”なんです。
こまちちゃんはそっと深呼吸。
胸の奥が、ぽっと灯ったように明るくなりました。
森のみんなと、ふゆのごちそう

「この香り、みんなにも届けたいな」
そう思ったこまちちゃんは、
めいたくん、リスさん、ねこさん、
森の仲間たちに声をかけて、
“柚子のかおりを楽しむ冬の集まり”
をすることに。
テーブルにはゆず茶、
ゆずはちみつ、
ゆずピール。
かぼちゃのあったかスープも並んで、みんなにっこり。
「いい香り〜」「ほっこりするね」
笑顔の輪がひろがると、森の空気までも輝いて見えました。
心にあかりが灯るとき

夕暮れが雪を金色に染めるころ。
こまちちゃんは静かに気づきました。
“香りが変わると、心も変わる。”
それは魔法じゃない。
日々の気が、そっと整うだけなんです。
こんな風に、心の冷えも少しずつとけていくんだな。
こまちちゃんは、雪に反射する最後の夕陽を見つめながら、
そっと微笑みました。
こまちちゃんの風水メモ

柚子の香りは気の流れをリセット
冷えた季節ほど、香りの力は効果が高い
お風呂に柚子を入れると、心と体があたたまりやすい
香りを味わうゆとりが良い運を引き寄せる
まとめ

冬は気が停滞しやすい季節。
そんなときこそ 香り が心をゆるめ、
運気の入口をひらいてくれます。
こまちちゃんが見つけた“ふゆのかおり”は、
ただの香りじゃなくて、
心にあかりをともすやさしい魔法 でした。
あなたの冬にも、
そのあかりがそっと届きますように。
2025年の冬至は、12月22日。
一年の中で“夜がいちばん長くなる日”。
一年でもっとも静かな夜を過ごせる日なんです。
この日を境に、太陽はまた少しずつ明るくなっていくんですよ。
冬至の日は、健康を願って、かぼちゃを食べたり、
こまちちゃんみたいに、体と心を清めるように、ゆず湯に入って
“よい気を迎える準備”をしましょうね。
🐰次回予告🐰

こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。
次回、
【第二十七話:こまちちゃんと 光のたまご】
お届けします♪
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちちゃんより🐇





