こまちちゃんのはじまりのものがたり|日本のたんじょうび(建国記念の日)

こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作

つよがりの奥にある“ほんとう”を、やさしく描いた物語。
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2月11日は建国記念の日。

日本のたんじょうびを、こまちちゃんと一緒に

建国記念の日は、日本という国が生まれたことをお祝いする日。

 

「日本って、いつからあるんだろう?」

 

日本書紀によると、神武天皇が奈良県橿原の地でご即位されたのは、紀元前660年。
今年2026年で、2685年。
ひとつの王朝が、争いで断ち切られることなく、ここまで続いている国は、世界を見渡しても他にありません。

 

 

 

 

今回のこまちちゃんの物語は、古事記から建国記念の日についてのお話です。

 

 

 

やさしの森に、ちいさな木の本屋さんがあります。
まどからは、やわらかな冬の光。
本のページをめくる音が、しんとした空気のなかで、そっとひびいていました。

 

 

 

「きょうは、お・は・な・し会の日だよ」

こまちちゃんは、少しうれしそうに耳をぴんと立てました。

 

 

 

めいたくんや、ねこちゃん、リスさん、キツネさん、たぬきさん……
森のなかまたちが、ひとり、またひとりと集まってきます。

 

 

建国記念の日(おはなし会)

本屋さんの奥で、本屋の店主ねこやまさんが、やさしくほほえみました。

 

 

「きょうはね、二千年以上もずっと続いている、
今日はね、神々が集う日本という国のいちばん古い本、『古事記』のおはなしですよ」

 

 

 

■ 神武天皇の東征とは?

ひと言で言うと、

初代天皇・神武天皇が、西の地(九州)から東の大和(今の奈良)へ進み、日本の国づくりを始めた遠征の物語

 

 

 

 出発点は九州

神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)※後の神武天皇
日向(今の宮崎県あたり)にいたとされている。

そこでこう考える。

「国を治めるなら、もっと中央へ行くべきだ」

つまり――
拠点を東へ移そう計画を立てた。

 

 

 

■ 東へ向かうが、連敗する

船団で東へ進むが、途中で強敵にぶつかる。

大阪湾沿岸部へ入ろうとしたとき、
登美能那賀須泥毘古(トミノナガスネビコ)という豪族に敗北。

しかも神武天皇の兄は戦死。
かなりの痛手だった。

ここで重要な気づきがある。

 

 

■ 「太陽を背に戦う」発想転換

 

神武天皇は気づく。

「自分たちは西から東へ攻めている」
「つまり太陽に向かって戦っている」
「太陽神の子孫なのに、それは不利では?」

そこでルート変更。

南から回り込んで東側から攻めることに切り替える。

 

 

 

■ 熊野で道に迷う

ところが――
熊野の山中で迷う。

深い山、霧、道不明。進軍停止。
ここで詰みかける。

物語的に言えば、いちばん暗い場面。

 

 

■ ここで八咫烏が登場

高御産巣日神(タカミムス匕ノカミ)が八咫烏を御差遣いになり、

八咫烏が空から現れる。

そして――

正しい道を示す

一行を先導する

大和まで導く

まさに神のナビゲーター。

「再ルート案内を開始します」どころか、
神ルート確定演出だ。

 

 

■ ついに大和入り → 建国へ

八咫烏の導きで大和に入り、
再戦して勝利。

ここから日本の王朝が始まったとされる。

これが、

神武天皇の東征=日本建国神話

 

 

 

 

 

天照大御神様から続く、いのちの系譜

天皇は、日本の最高神である天照大御神様の御子孫にあたります。
神話と歴史が、途切れることなく一本の糸で結ばれている――
それが、日本という国の大きな特徴です。

 

 

その「いのちの系譜」は、力で支配するためのものではなく、
国民が平和に、豊かに暮らせるように祈り、尽くすためのもの。

 

 

こまちちゃんは思います。
目立たなくても、静かでも、
この国には、ずっと「守る」という姿勢が流れているんだな、と。

 

 

 

平和を願い、つなぐということ


天皇は代々、
「どうすれば国民が安らかに暮らせるか」
その一点を軸に、祈りと務めを続けてこられました。

こまちちゃんは、小さな胸で思います。
強さとは、壊さないこと。
長く続くとは、奪わないこと。

静かに、誠実に、つないできたからこそ、
今の日本があるのだと。

 

 

こまちちゃんと、日本のたんじょうび

建国記念の日は、難しいお勉強をする日じゃありません。
ただ、
「この国に生まれてきてよかったな」
そう思える気持ちを、大切にする日。

青空に浮かぶ龍神雲を見上げながら、
こまちちゃんは、そっと手を合わせました。

「これからも、やさしい日本でありますように」

その祈りは、きっと空に届いています。

 

 

 

こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。

 

お楽しみにしてくださいね♪

 

― こまちちゃんより🐇

 

 

 

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