家を大切にすると運気も整う?「おかえり」が待っている家の風水|こまちちゃん風水日記58

こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作

「こまちちゃんの“やさしさの原点”を描いた物語です。
今回のお話で好きになってくれた方は、
ぜひ絵本の世界ものぞいてみてくださいね🐰
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夏の太陽が、
やさしの森を
明るく照らしていました。

 

木々の葉っぱは風に揺れ、
蝉の声が森いっぱいに響いています。

 

いつもなら、
やさしの森の広場には
みんなの楽しそうな声が
聞こえてくる時間です。

 

でも、その日は少しだけ静かでした。


こまちちゃんは、
広場の大きな木の下に座っていました。

 

「今日は、なんだか静かだね……」

 

隣にいためいたくんが、
森の奥を見ながら言いました。

 

「みんな、どこに行ったのかな?」

 

こまちちゃんは、
にっこり笑いました。

 

「みんな、それぞれにおでかけしてるんだと思うよ」

 

みんながいない森

ハムちゃんは、
親戚のところへ。

 

リスちゃんも、
久しぶりに会う人のところへ。

 

小鳥さんも、
遠くへ出かけています。

 

いつも一緒に遊んでいる
みんながいないと、
森はずいぶん広く感じました。

 

めいたくんが、
ぽつりと言います。

「なんだか、寂しいね」

 

 

「うん……ちょっぴり寂しいね」

こまちちゃんも、素直に答えました。

 

いつもなら、

「おはよう!」

「今日は何して遊ぶ?」

「また明日ね!」

そんな声が聞こえてくるのに。

 

今日は、聞こえてきません。

 

風が木の葉を揺らす音だけが、
静かに響いていました。

 

 

「帰ってくる場所」って、なんだろう?

しばらくして、
めいたくんが尋ねました。

 

「こまちちゃんは、
みんなが帰ってきたら、
何て言う?」

 

こまちちゃんは少し考えました。

 

そして、にっこり笑いました。

「おかえり、って言うよ」

「おかえり?」

「うん」

 

こまちちゃんは、
やさしの森の入り口を見つめました。

 

「帰ってきた人に
『おかえり』って言えるって、
素敵なことだと思わない?」

 

めいたくんは、
首をかしげました。

 

「どうして?」

 

こまちちゃんは、
ゆっくり話しました。

 

「だって、『帰ってきたね』って、
ちゃんと待っていた人がいるってことだから」

 

「……そっか」

 

めいたくんは、
少しだけ笑いました。

 

 

誰かが待っていてくれるということ

こまちちゃんは、
昔のことを思い出していました。

 

楽しい日もありました。

ちょっと悲しい日もありました。

うまくいかなくて、
ひとりになりたくなる日もありました。

 

そんなときでも、

「おかえり」

と言ってくれる場所がありました。

 

何か特別なことをしてくれるわけではありません。

 

ただ、そこにいてくれる。

 

帰ってきたら、

いつものように迎えてくれる。

 

それだけで、
心がほっとすることがあります。

 

こまちちゃんは、
静かな森を見ながら言いました。

 

「帰ってこられる場所があるって、
幸せなことなんだね」

 

めいたくんも、
うなずきました。

 

 

 夕方の森に、小さな声が聞こえてきました

その日の夕方。

 

西の空が、
少しずつオレンジ色に
染まり始めました。

 

蝉の声も、
昼間より少し静かになっています。

 

こまちちゃんとめいたくんが
やさしの森の入り口を見ていると――

 

遠くから、
小さな声が聞こえてきました。

 

「ただいまー!」

 

こまちちゃんの耳が、
ぴんと立ちました。

 

「……!」

 

めいたくんも、
顔を上げます。

 

森の道の向こうから、
ハムちゃんが走ってきました。

 

「ただいま!」

 

こまちちゃんは、
嬉しそうに笑いました。

 

「おかえり、ハムちゃん」

「うん!」

 

ハムちゃんは、
少し息を切らしながら笑っています。

 

すると、その後ろから――

 

「ただいま!」

「おかえり!」

「ただいまー!」

 

次々と、みんなが帰ってきました。

 

 

「ただいま」が増えていく

リスちゃんが帰ってきました。

 

小鳥さんも帰ってきました。

 

もぐらさんも、
土の中からひょこっと顔を出しました。

 

「みんな、おかえり!」

 

やさしの森に、
こまちちゃんの声が響きます。

 

「ただいま!」

「おかえり!」

「ただいま!」

「おかえり!」

 

いつの間にか、
静かだったやさしの森は
笑い声でいっぱいになっていました。

 

めいたくんが、
嬉しそうに言いました。

 

「さっきまで、
あんなに静かだったのにね」

 

こまちちゃんは、
みんなの顔を見ながら答えました。

 

「みんなが帰ってきたからだね」

 

 

帰る場所があるから、また出かけられる

ハムちゃんが、
こまちちゃんのそばに座りました。

 

「今日は、久しぶりに家族や親戚のみんなといっぱい話してきたんだ」

「よかったね」

「うん。楽しかった!」

 

リスちゃんも言いました。

「私も、たくさん笑ってきたよ」

 

小鳥さんも、

「ぼくも、いろんな話を聞いてもらったよ」

と嬉しそうです。

 

こまちちゃんは、
みんなの話を聞きながら思いました。

 

遠くへ出かけることもある。

誰かと離れて過ごすこともある。

新しい場所へ行くこともある。

でも、

 

 

帰ってこられる場所があるからこそ、
安心して遠くへ行くことができるのかもしれません。

 

 

そして、帰ってきたときに、

「おかえり」

と言ってくれる人がいる。

 

それは、とてもあたたかいことなのです。

 

 

森に灯る、小さな明かり

その夜。

みんなでやさしの森の広場に集まりました。

 

空には、
たくさんの星が
輝いています。

 

昼間の暑さも少しやわらぎ、
森には涼しい風が吹いていました。

 

ハムちゃんが言いました。

「今日、帰ってきてよかったな」

 

リスちゃんも、

「うん。やっぱり、ここが落ち着くね」

と笑います。

 

こまちちゃんは、
みんなの顔を見渡しました。

 

そして、そっと言いました。

「みんなが帰ってきてくれて、嬉しいな」

 

めいたくんが笑いました。

「こまちちゃん、ずっと待ってたもんね」

 

「うん」

こまちちゃんは少し照れながら答えました。

 

「待つのも、悪くないね」

 

その言葉に、みんなが笑いました。

 

 

「おかえり」がある場所

やさしの森の夜は、
静かに深まっていきます。

 

みんなが帰ってきた森には、
もう寂しさはありません。

 

そこには、

笑い声がありました。

あたたかな時間がありました。

 

そして、

「ただいま」

「おかえり」

という言葉がありました。

 

こまちちゃんは、
星空を見上げました。

 

そして、心の中でそっと思いました。

 

「帰ってこられる場所があるって、幸せだね」

 

どこへ出かけても。

どんな一日を過ごしても。

疲れたときも。

ちょっと悲しいときも。

 

帰ってきたら、
いつもの場所がある。

 

いつもの人がいる。

 

そして、

「おかえり」

と言ってくれる。

 

そんな場所は、
きっと心にとって大切な宝物なのです。

 

 

こまちちゃんの開運メッセージ

今回のお話は、
「帰る場所」「人とのつながり」
のお話でした。

 

風水では、
お家は雨風をしのいでくれる大切な場所でもありますが、
毎日の氣を整える場所だとも考えます。

 

外でたくさんの人と関わったり、
仕事を頑張ったり、
いろいろな経験をしたり。

 

そんな一日の終わりに帰ってくる場所が、
ほっとできる空間だったら素敵ですよね。

 

そこにはあなたが
安心して過ごせる「自分の場所」があります。

 

だからこそ、
自分のお家を大切にしてあげたいですね。

 

床をきれいにする。

窓を開けて、風を通す。

いらないものを少しずつ手放す。

 

そして、
お家に入る最初の場所である玄関も、
きれいに整えておく。

 

風水では、玄関は外から氣が入ってくる大切な場所です。

 

靴を出しっぱなしにせず、
たたきをきれいにして、
気持ちよくお家に入れるようにしておきましょう。

 

「今日もよろしくね」

「今日もありがとう」

 

そんな気持ちで、
お家を整えていく。

 

それは、単なる掃除や片付けではなく、
毎日を過ごす場所への感謝なのかもしれません。

 

お家を大切にすることは、
そこで暮らす自分自身を大切にすることにもつながります。

 

 

「おかえり」が待っている場所

外の世界では、

楽しいことばかりではありません。

 

思うようにいかない日もあります。

 

誰かの言葉に傷つく日もあります。

 

頑張っているのに、
うまくいかない日もあります。

 

そんな日には、
無理に元気にならなくてもいい。

 

家に帰って、
ゆっくり休んでください。

 

温かい飲み物を飲んで。

好きな音楽を聴いて。

静かな時間を過ごして。

 

そして、明日また少しずつ歩き出せばいいのです。

 

一人暮らしでも、

家に帰っても誰もいない。
そんな日もあるかもしれません。

 

でも、玄関のドアを開ければ、
そこにはあなたのための場所があります。

 

いつもの部屋。

いつもの椅子。

いつもの布団。

 

疲れたあなたを、
何も言わずに迎えてくれるお家があります。

 

だから、家に帰ったら、

「ただいま」

と声をかけてみるのも、
いいかもしれません。

 

そして、

「今日もありがとう」

と、お家に感謝してみる。

 

家は、毎日を過ごし、
眠り、笑い、時には泣いて、
また明日へ向かうための大切な場所です。

 

誰かと一緒に暮らしている人も。

一人で暮らしている人も。

 

疲れて帰ってきたときに、
ほっとできる場所があることは、
とても幸せなことなのだと思います。

 

そんな気持ちを、
ときどき思い出してみてくださいね。

 

そして、あなたの毎日に、

「おかえり」

という優しい時間がありますように。

 

こまちちゃんたちも、
いつでもやさしの森で待っています。

 

 

 

 

やさしの森をおさんぽしよう

今日は遊びに来てくれてありがとう。

やさしの森では、
季節がめぐるたびに新しい物語が生まれます。

こまちちゃん風水日記お話一覧

次のお話もどうぞお楽しみに♪

こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。

 

また、やさしの森で会おうね。

 

 

 

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