これは、風水をモチーフにした
癒しの絵本シリーズ
風水の知恵がほんのり香る、
うさぎのこまちちゃんと仲間たちの物語を
お楽しみください♪
「こまちちゃんの風水日記」第九話です♪
クローゼットや押し入れに、
気づかないうちに
“いらない氣”がたまっていませんか？
今回は、
こまちちゃんが「手放すこと」を通して、
風水の大切なエッセンスを学ぶお話です。
ある日のおへや
やさしの森の朝。
こまちちゃんは、
お部屋のおそうじをしていました。
カーテンをふわっと開けると、
やさしい風が入ってきます。
「ふぅ、きもちいいなぁ」
でも、なぜかちょっと…
すっきりしない感じ。
クローゼットの奥から
「そうだ、ここの片づけ、
ずっとしてなかったっけ」
こまちちゃんは、
ひさしぶりにクローゼットの扉
を開けました。
奥のほうには、
ほこりをかぶったかばん、
くたびれたマフラー、
ちいさくなった帽子。
「これ、なつかしいなぁ……」
思い出が、ふわっとよみがえります。
“風の氣”のおしえ
そのとき、こまちちゃんは、
よしのおばあちゃんの言葉を
思い出しました。
「風水ではね、風が通る場所には、よい“氣”がめぐるんだよ。
ものがたくさんつまった場所には、古い氣がたまりやすいんだよ」
こまちちゃんは、
静かにうなずきました。
「思い出も大切。
でも、今のわたしに必要なものだけで暮らしたいな」
ひとつずつ、てばなす
こまちちゃんは、
クローゼットの中のものを、
ひとつひとつ手にとって
「ありがとう」
「たのしかったね」
と感謝の気持ちを言いながら、
分けていきました。
- また使うもの
- ほかのだれかが使えそうなもの
- もう、おわかれするもの
ふしぎと、
心がすこしずつ軽くなっていきます。
かるくなった風
おへやに、またそよそよと
風が入ってきました。
ひらひらとカーテンがゆれて、
こまちちゃんの心もふわっと
軽くなるのを感じました。
「うん、なんだか、新しい風が来たみたい」
しぜんのクローゼット
こまちちゃんは、
すっきりと片付けられたお部屋で
そっとつぶやきました。
「手放すことは、未来を迎えることなんだね。
空いた場所に、新しい氣が入ってくるんだ」
風は森へ、森は空へ――
やさしい氣は、今日もめぐっていきました。
心と同じように、クローゼットにも“余白”があるといいの。
そこからね、新しい運気が、ふわりと舞いこんでくるのよ♪
あなたのクローゼットにも、手放したい“古い氣”、ありませんか？
古い氣を手放して、新しい風をいれましょう！
あなたの毎日が、
そっと運気アップするように。
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🐰次回予告🐰
次回、こまちちゃんの風水日記は、
【第十話：こまちちゃんとなつやすみのひみつ
〜心をととのえる風水日記〜】
お届けします♪
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちちゃんより🐇
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