
こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作
冬の夜、こたつの中で、
ただ「なにもしていない時間」が、
どうしてこんなにも心をあたためてくれるのでしょう。
あたたかいお茶の湯気。
ぽかぽかした空気。
すぐそばで、誰かが静かに息をしている気配。
それだけなのに、
胸の奥がふっとほどけていくような夜があります。
やさしの森の小さな小屋でも、
そんな夜がありました。
こまちちゃん、めいたくん、ねこさん、リスさん。
みんなでこたつを囲んで、
特別なことは何も起きない、ただの冬の夜。
けれど――
その「なにも起きない時間」こそが、
実はとても幸せな時間なのです。
これは、
読んだあと、きっと誰かと一緒にお茶を飲みたくなる、
そんな小さなお話です。
やさしの森の夜、こたつの灯りがともる

やさしの森に雪が降りつづく、ある夜。
小さな小屋の中では、
やさしい灯りがぽうっとともっていました。
その中心にあるのは、
ふくらんだお布団のこたつ。
「……あったかぁ……」
こまちちゃんは、
ほっぺをゆるめながら、
こたつにもぐります。
「こたつって、はいっただけで、心までゆるくなるよね」
めいたくんは、
湯気の立つ湯のみを
そっと置きながら言いました。
こたつのまわりには、しあわせが集まってくる

「はい、みかんだよ〜」
リスさんは、小さな手いっぱいに
みかんをかかえて配っています。
「ありがと〜!」
ころころ転がるみかんと、
くすくす笑う声。
そのとなりでは、ねこさんが、こたつに顔をうずめて…
「……すぅ……すぅ……」
「あ、また寝ちゃった」
めいたくんが、くすっと笑いました。
「でもさ、なんかいいよね」
こまちちゃんは、
眠るねこさんを見ながら言います。
「こうやって、みんなが集まって、笑ったり、眠くなったり……」
こたつの中には、
あたたかさだけじゃなくて、
安心する気持ちが、いっぱい詰まっていました。
あったかさは、人との縁を育てる

火の気(あたたかさ)は、
風水では「人とのつながり」を
育てる力を持つといわれています。
でもそれは、むずかしいことではなくて。
・誰かと一緒にお茶を飲む
・同じ空間で、のんびり過ごす
・やさしい灯りの中で、会話をする
そんな時間そのものが、
人間関係の運を、
ゆっくりと育てていくのです。
「ねえ、めいたくん」
こまちちゃんが、小さくつぶやきました。
「うん?」
「“あったかい”って、しあわせが集まるってことなんだね」
めいたくんは、
少しだけ考えてから、
やさしくうなずきました。
「……ほんとだね」
冬の夜に、できること

もし最近、
なんとなく疲れているな
人との距離を感じるな
心が冷えている気がするな
そんなときは、
部屋の灯りを、少しだけ暖色にしてみてください。
そして、あたたかい飲みものを用意して、
誰かと、または自分自身と、ゆっくり過ごしてみる。
それだけで、空気は変わります。
運の流れも、すこしずつやわらかくなっていきます。
まとめ

こたつのぬくもりは、
体だけでなく、心と人との距離もあたためてくれます。
誰かと過ごす時間。
同じ空気を感じながら笑うこと。
なにも話さなくても、ただそばにいること。
それらはすべて、
目に見えない「しあわせの運」を育てる、大切な時間なのです。
こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちちゃんより🐇





