
こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作
春になると、
日本には特別な祝日があります。
それが 春分の日。
学校も会社もお休みになるけれど、
「どうして休みなの?」と聞かれると、
うまく説明できない人も多いかもしれません。
昼と夜の長さが同じになる日。
そして、昼と夜の長さが同じになる日、
あの世とこの世が近づく日。
やさしの森でも、
こまちちゃんがその意味を知る、
静かな春の日がありました。
Contents
春分の日とは?昼と夜の長さが同じになる特別な日

春分の日とは、昼と夜の長さが
ほぼ同じになる日です。
太陽が真東から昇り真西に沈むこの日は、
春の始まりを告げる大切な節目。
日本では祝日となっており、
ご先祖様を思う日としても知られています。
やさしの森の朝。
空は澄みわたり、やわらかな春の光が
森を包んでいました。
こまちちゃんは空を見上げます。
「今日は春分の日なんだって」
よしのおばあちゃんがそう言いました。
「昼と夜の長さが、ちょうど同じになる日なんだよ」
こまちちゃんは目を丸くします。
「同じ?」
「そう。 太陽が空の真ん中を通るように動く日でね。
昼と夜の時間が、ほぼ同じくらいになるんだ」
一年の中でも、 ほんのわずかな特別な日。
春と秋、 年に二度だけ訪れる、
昼と夜がきれいに釣り合う日でした。
春分の日はいつ?2026年は3月20日

春分の日は毎年日付が少し変わります。
2026年の春分の日は 3月20日 です。
これは地球の公転によって
太陽の位置が変わるためです。
春分の日の意味|なぜ先祖供養の日なのか

昼と夜が同じ長さになると、なぜ?先祖供養?の日になるのか?
をこまちちゃんと一緒に聞いてみましょう。
あの世とこの世が近づく日

こまちちゃんは少し不思議そうに聞きました。
「昼と夜が同じだと、どうして特別なの?」
おばあちゃんは、静かに答えます。
「日本ではね、 昼は人が生きる世界、
夜は神さまやご先祖さまの世界だと考えられてるんだよ」
昼は、人が活動する時間。
夜は、神々や祖先、 目に見えない存在の時間。
その長さが同じになる日。
「だからね、 この日は あの世とこの世が近づく日 と考えられてきたんだよ」
こまちちゃんは、 森の空を見上げました。
昼の光の向こうに、
静かな夜がつながっているように感じました。
先祖に手を合わせる日

「だから春分の日にはね、
ご先祖様、神様に手を合わせるんだよ」
おばあちゃんはそう言いました。
「お墓参りをしたり、
仏壇に手を合わせたり、家で静かに感謝を伝えたりね」
日本では、 この時期を お彼岸 と呼びます。
仏教の行事だと思われがちですが、
もともと日本では 古くから先祖を大切にする習慣がありました。
仏教が伝わる前から、 日本の人々は
季節の節目に先祖を想い、 手を合わせてきたのです。
「ご先祖さまがいたから、
私たちはここにいるんだものね」
その言葉に、 こまちちゃんはうなずきました。
春分の日に何をする?お墓参りと神社参拝

春分の日には、次のようなことをするために祝日となっています。
本来なら、学生は勉強、大人は働くことが本業です。
ですが、この日はその本業よりも大切なことがあるから祝日となっています。
・お墓参り
・仏壇に手を合わせる
・神社参拝
・ぼたもちを食べる
・先祖に感謝する
いまは「春分の日」、本来は 「春季皇霊祭」

おばあちゃんは、 もうひとつ大切な話を教えてくれました。
「今は“春分の日”って呼ばれているけれど、 本来は、 春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい) と言ったんだよ」
それは、 天皇陛下が宮中で 歴代の天皇や祖先に手を合わせる大切な祭祀です。
宮中では今も、
・春季皇霊祭(ご先祖への祈り)
・春季神殿祭(神さまへの感謝)
という祭典が行われています。
「だからね、 この日はただのお休みじゃないんだ」
日本中の人が、 ご先祖に感謝する日。 それが、春分の日なのです。
こまちちゃんが知った春分の日の本当の意味
夕方。
やさしの森の空は、
昼と夜がゆっくり入れ替わっていました。
こまちちゃんは、 静かに手を合わせます。
「いつも見守ってくれてありがとう」
遠い昔から続く命。
見えないけれど、
きっとつながっている。
春分の日は、 そのことを思い出す日でした。
昼と夜が同じになるように、
この世と、あの世も、 そっと近づく日。
だから日本では、
この日を大切な祝日にしているのです。
このお話に込めた日本の文化
・春分の日は昼と夜の長さが同じになる日
・古くから先祖を想う節目の日
・本来は「春季皇霊祭」
・今も宮中で祭祀が行われている
・お墓参りや神社参拝をする大切な日
日本の祝日は、 ただ休むための日ではありません。
暮らしの中で、 感謝を思い出すための日でもあるのです。
まとめ
春分の日は、 昼と夜が同じになる静かな節目です。
そして昔から日本では、 この日を ご先祖とつながる日 として大切にしてきました。
お墓参りをしたり、
神社で手を合わせたり、
家でそっと感謝を伝えたり。
ほんの少し、 自分のルーツを思い出す時間。
それだけで、 春の空気は少しやわらかく感じられるかもしれません。
こまちちゃんのように、
空を見上げてみてください。
昼と夜が、 きれいに並ぶその日に。
きっと、 遠いご先祖さまも
そっと見守ってくれているはずです。
Q&A

Q 春分の日はなぜ祝日なの?
A 日本では昔から先祖に感謝する大切な日だからです。
Q 春分の日は何をするとよい?
A お墓参りや神社参拝で感謝を伝えると良い日。
Q 春分の日は毎年同じ日?
A 毎年少し変わります。2026年は3月20日です。
こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちちゃんより🐇





