七夕とは?願いごとは自分との約束|こまちちゃん風水日記#52

🐰こまちちゃんの風水日記は、
日本の四季や伝統行事を、
やさしい物語を通して親子で楽しめるシリーズです。

 

 

季節の移ろいを感じながら、
日本の文化や風水の知恵を一緒に学んでみませんか?

 

 

こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作

「こまちちゃんの“やさしさの原点”を描いた物語です。
今回のお話で好きになってくれた方は、
ぜひ絵本の世界ものぞいてみてくださいね🐰
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星がきらめく夜、
やさしの森で見つけた小さな約束

 

 

こんばんは。
来週7月7日は七夕ですね。

 

 

 

夜空を見上げると、
天の川が静かに流れ、
たくさんの星がやさしく輝いています。

 

 

 

七夕といえば、
短冊に願いごとを
書いて笹に飾る日。

 

 

 

でも、どうして願いごとを
書くのでしょう。

 

 

 

今回は、
白うさぎのこまちちゃんたちと一緒に、
七夕に込められた日本のやさしい願いを
探しに行きましょう。

七夕の夜、やさしの森で見つけた小さな約束

七夕の夜、やさしの森には
静かな風が吹いていました。

 

 

 

星空の下で、
こまちちゃんたちは
一枚の短冊との出会いを通して、
七夕の本当の意味を知っていきます。

 

 

 

やさしの森に、
笹の葉がゆれる夜

 

 

 

さらさら……
さらさら……

 

 

 

やさしい風が吹くたび、
笹の葉が心地よい音を奏でています。

 

 

 

星がきらめく七夕の夜

やさしの森は、
昼間とは違う静かな世界。

 

 

 

木々のすき間から見える夜空には、
数えきれないほどの星が輝いていました。

 

 

 

「わぁ……。」

 

 

 

こまちちゃんは、

目をきらきらさせながら空を見上げます。

 

 

 

「今日は、お星さまがいつもよりたくさん見えるね。」

 

 

 

隣では、めいたくんも
空を見上げていました。

 

 

 

「本当だ! あっ、あれが天の川かな?」
すると、後ろからやさしい声が聞こえてきました。

 

 

 

笹を持ってきたよしのおばあちゃん

よしのおばあちゃんが、
青々とした笹を大切そうに
抱えて立っていました。

 

 

 

「こんばんは。」

 

 

 

「今日は七夕だからね。」
「みんなで短冊を書こうと思って、
笹を持ってきたんだよ。」

 

 

 

こまちちゃんは嬉しそうに
ぴょんっと飛び跳ねました。

 

 

 

「やったぁ!」

 

 

 

みんなのお願いごと


「わたし、お願いごとがいっぱいあるの!」

 

 

 

めいたくんも笑顔になります。
「ぼくも!」

 

 

 

「大きなにんじんが食べたいって書こうかな。」

 

 

 

その言葉を聞いて、
よしのおばあちゃんは、
くすっと笑いました。

 

 

 

「それもかわいい願いだね。」
「でもね。」
「お願いごとって、
本当は少し違う意味があるんだよ。」

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

こまちちゃんと
めいたくんは
顔を見合わせました。

 

 

 

「違うの?」

 

 

 

夜空では、一つの流れ星が、
静かに光の線を描いて流れていきました。

 

 

 

七夕とはどんな日?

七夕は、織姫さまと彦星さまのお話だけではありません。
昔から日本人が大切に受け継いできた、願いと祈りの文化を一緒に見ていきましょう。

 

 

 

よしのおばあちゃんは、
空を見上げながら話し始めました。

 

 

 

「七夕はね。」

「一年に一度だけ、織姫さまと彦星さまが天の川を渡って会える日と言われているんだよ。」

 

 

 

織姫さまと彦星さまが会える特別な日

こまちちゃんは、
目をまん丸にしました。

 

 

 

「一年に一回だけ?」
「それって、とってもさみしいね。」

 

 

 

「そうだね。」
「だからこそ、この日を昔の人たちは、とても大切にしてきたんだよ。」

 

 

 

短冊を書いたり、
笹を飾ったりするのは、
星空を見上げながら、
自分の願いを見つめるためなんだ。」

 

 

 

昔の人が七夕を大切にしてきた理由

よしのおばあちゃんは、
笹の葉をそっとなでながら微笑みます。

 

 

 

「昔の人はね。」

「願いを書けば、誰かが叶えてくれるとは考えていなかったんだよ。」

 

 

 

願いごとは「叶えてもらうもの」ではない

「お願いごとは、お星さまが叶えてくれるもの。」
そんなふうに思っていたこまちちゃんたちは、
よしのおばあちゃんの言葉から、
本当の意味に気づき始めます。

 

 

 

こまちちゃん、めいたくんの素朴な疑問

「えっ?」
こまちちゃんはびっくりしました。

 

 

 

「じゃあ、どうして短冊を書くの?」

 

 

 

めいたくんも、
不思議そうに首をかしげます。

 

 

 

「でも、お願いごとって、
お星さまが叶えてくれるんじゃないの?」

 

 

 

よしのおばあちゃんは、
ゆっくりと首を横に振りました。

 

 

 

短冊に込められた本当の意味

「それはね……。」
「短冊を書くことで、自分の心に約束するためなんだよ。」

 

 

 

二人は、しばらく言葉が出ませんでした。
風が吹き、笹の葉がもう一度さらさらと揺れます。

 

 

 

未来の自分への手紙


まるで、森のみんなもそのお話を静かに聞いているようでした。

 

 

 

「未来の自分と約束する……。」
こまちちゃんは、小さくつぶやきます。

 

 

 

「そう。」
「願いごとは、『こんな人になりたい』という、自分への手紙でもあるんだよ。」

 

 

 

こまちちゃんは、まだ何も書かれていない短冊を見つめました。
さっきまで考えていたお願いが、少しだけ違って見えてきたのでした。

 

 

 

(つづく)

 

 

 

七夕をもっと楽しみたい方へ

七夕の由来や短冊の意味、
昔から伝わる風習について、
もっと詳しく知りたい方は、
昨年公開したこちらの記事もぜひご覧ください。

 

 

 

「願いごとは風にのせて〜こまちちゃんの短冊レッスン〜」

初めて七夕を学ぶ方にもおすすめです。

 

 

 

次回のお知らせ


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

 

 

七夕の物語は、まだ続きます。

 

 

 

後編では、
五色の短冊に込められた意味や、
なぜ笹に願いを飾るのか
そして風水から見た七夕について、
こまちちゃんたちと一緒にやさしく学んでいきます。

 

 

 

さらに、こまちちゃんとめいたくんが短冊に書いた願いも明らかになります。

 

 

 

続きは、七夕当日の7月7日(火)に公開予定です。

年に一度だけ訪れる、特別な夜。

ぜひ、またやさしの森へ遊びに来てくださいね。

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