
🐰こまちちゃんの風水日記は、
日本の四季や伝統行事を、
やさしい物語を通して親子で楽しめるシリーズです。
季節の移ろいを感じながら、
日本の文化や風水の知恵を一緒に学んでみませんか?
こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作
気づけば今年も半年が
過ぎようとしています。
春に咲いた花は緑を深め、
風の匂いも少しずつ
夏へと変わってきました。
そんな6月の終わりに
行われるのが
「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」です。
神社では大きな茅の輪(ちのわ)が
設けられ、
多くの人が半年間の穢れを祓い、
残り半年の無病息災を願います。
でも、穢れという言葉を聞くと
少し難しく感じてしまいますよね。
夏越の大祓は、
本当はもっとやさしい行事です。
祓ってくださる神様、神事を行ってくださる方々、
半年間がんばってきた自分に
「おつかれさま」を伝える日。
そして、新しい気持ちで後半の半年を
歩き出すための日でもあります。
この記事を読むとわかること
- 夏越の大祓とはどんな行事なのか
- 茅の輪くぐりに込められた意味
- 半年間を振り返る大切さ
- こまちちゃんたちが見つけた「心を整える方法」
Contents
やさしの森にも夏越の日がやってきました

ある日の夕方。
やさしの森には、
涼しい風が吹いていました。
こまちちゃんは
空を見上げながら言いました。
「もう6月も終わりなんだね」
すると、めいたくんが
少し不思議そうな顔をしました。
「半年って長いようであっという間だね」
そこへ、よしのおばあちゃんがやってきました。
「今日は夏越の大祓のお話をしましょうかねぇ」
できなかったことばかり見ていないかな?

よしのおばあちゃんは、
こまちちゃんとめいたくんに尋ねました。
「今年、半年を過ごしてきてどうだった?
自分の目標ややりたいことに挑戦できたかい。」
すると、こまちちゃんは
少しうつむきました。
「毎日お手伝いをしようと
思ったのに続かなかったの」
めいたくんも言います。
「ぼくも挑戦したいことがあったけど、
途中であきらめちゃった」
すると、おばあちゃんは優しく笑いました。
「そうかい。
でもね、
それだけじゃないだろう?」
がんばったこともたくさんあったよ

こまちちゃんは
少し考えました。
「そういえば、
お友だちが困っていた時にお手伝いしたよ」
めいたくんも思い出しました。
「ぼくは苦手だったことに挑戦したんだ」
- 毎日元気に過ごせたこと
- 新しいことを覚えたこと
- 家族と楽しい時間を過ごせたこと
- 誰かに優しくできたこと
振り返ってみると、
できなかったことよりも、
できたことの方がたくさん見つかりました。
楽しかった思い出は心の宝物

「楽しかったことも思い出してごらん」
おばあちゃんがそう言うと、
みんなの顔が明るくなりました。
春のお花見。
雨の日のおしゃべり。
おいしいごはん。
友だちとの笑い声。
どれも心の中で
キラキラと輝いていました。
楽しい思い出は、
これから先を歩くための力になるのです。
茅の輪をくぐる意味

やがて森の広場には
大きな茅の輪が用意されました。
よしのおばあちゃんが説明します。
「茅の輪は半年間の疲れや心の曇りを手放して、
新しい気持ちで進むためのものなんだよ」
こまちちゃんたちは
ゆっくりと輪をくぐりました。

すると不思議と
心が軽くなったような気がしました。
できなかったことへの後悔も。
失敗したことへの悲しみも。
少しずつ風に溶けていったのです。
半年間がんばった自分へ「ありがとう」

茅の輪をくぐり終えたあと、
こまちちゃんたちは空を見上げました。
夕焼けが森をやさしく包んでいます。
「わたし、思ったよりがんばっていたんだね」
めいたくんも笑いました。
「うん。後半も少しずつがんばろう」
よしのおばあちゃんは
静かにうなずきました。
「できなかったことを責めるより、
ここまで歩いてきた自分を
褒めてあげることが大切なんだよ」
夏越の大祓で茅の輪をくぐる作法

「おばあちゃん、
茅の輪ってどうやってくぐるの?」
こまちちゃんが尋ねると、
よしのおばあちゃんは
やさしく教えてくれました。
「神社によって少し違うこともあるけれど、
昔から伝わる一般的なくぐり方があるんだよ。」
① 最初は左足から
茅の輪の正面で軽く一礼します。
左足から輪をくぐり、
左回りに一周して、
もう一度正面へ戻ります。
② 次は右足から
もう一度正面で一礼します。
今度は右足から輪をくぐり、
右回りに一周して正面へ戻ります。
③ もう一度、左足から
最後にもう一度一礼して、
左足から輪をくぐります。
左回りに一周したら、正面へ戻ります。
最後にお参り
最後は正面で一礼し、
そのまま茅の輪をくぐって、
ご神前へ進み、お参りをします。

「大切なのは、祓ってくださる神様に
感謝をしながらくぐることだよ」
よしのおばあちゃんは、にっこり笑いました。
「半年間ここまで歩いてこられたことに感謝をして。
一歩一歩ゆっくり進むことが、いちばん大切なんだよ。」
まとめ|夏越の大祓は心を整える節目の日

夏越の大祓は、
半年間の穢れを祓い、
残り半年の無病息災を願う日本の神事です。
でも、それだけではありません。
できなかったことを数える日ではなく、
がんばったことや楽しかったことを思い出す日でもあります。
もし少し疲れていたら、
今日だけは自分にこう言ってあげてください。
「半年間、おつかれさま。」
そして、新しい気持ちで
後半の一年を歩き出しましょう。
こまちちゃんのひとこと
「できなかったことより、
できたことを見つけると、
心がぽかぽかするね♪」
やさしの森をおさんぽしよう

今日は遊びに来てくれてありがとう。
やさしの森では、
季節がめぐるたびに新しい物語が生まれます。
次のお話もどうぞお楽しみに♪
こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。
また、やさしの森で会おうね。







