
つよがりの奥にある“ほんとう”を、やさしく描いた物語。
『こまちちゃんとにじいろのうそ』Kindleで販売開始しました🐰
👉 [Amazonで見る]
これは、風水をモチーフにした
癒しの絵本シリーズ
風水の知恵がほんのり香る、
うさぎのこまちちゃんと仲間たちの物語を
お楽しみください♪
「こまちちゃんの風水日記」第十一話です♪
やさしの森で音が消えた日、
Contents
こまちちゃんと おとのないおまつり
やさしの森で、おまつりが始まりました。
風鈴がチリンチリン、
太鼓がドンドコ…
そんな賑やかな日になるはずが――
お祭りが始まったはずなのに…
「……あれ?」
こまちちゃんは耳をぴくりと動かしました。
森じゅう、まったく音がしません。
風鈴も揺れているのに、音がない。
太鼓を叩くおじさんも、
口を大きく開けて歌う鳥たちも、
すべて“無音”です。
「わたしの声も……でない…!」
声を出そうとしても、
唇だけが動き、耳には何も届きません。
音が消えた森のなぞ
不思議に思ったこまちちゃんは、
森の奥にある大きな楠の木まで歩いていきました。
そこには、森の長老・ふくろうせんせいが木の枝にとまっています。
森の長老・ふくろうせんせいの言葉
「こまちちゃん、今日は“おとのないおまつり”の日なんだよ」
ふくろうせんせいが教えてくれました。
おとのないおまつり―
それは、森にある全ての音を
一日だけお休みさせ、
心の奥の声を聴くための日。
静けさが、心のほこりを
落としてくれるのだそうです。
風が吹いても音のしない風鈴、
口を閉じた鳥たち、止まった太鼓。
静かな空気の中で、
こまちちゃんは自分の胸の鼓動と、
「今ここにいる」という不思議な
安心感を感じました。
静けさがくれる贈りもの
夕方、太陽が沈むと、
森に少しずつ音が戻ってきました。
最初に響いたのは、
ひとつの風鈴の音。チリン――。
その音は、いつもよりずっと優しく、
心に染みわたるものでした。
音が戻るとき
「音も静けさも、どっちも大事なんだね」
こまちちゃんはそうつぶやき、
森じゅうに広がる音の輪を笑顔で見守りました。
風水の視点:音で“気”をめぐらせる
風水では、音は空間の“気”を
活性化する大切な要素です。
音の振動は、
目に見えないエネルギーを動かし、
淀んだ気を流してくれます。
音で空間を整える
- 音楽:朝は明るい曲、夜は穏やかな曲でリズムを整えます。
- 掃除音:ほうきのサッサッ、布巾で拭く音も“気”を動かすサイン。
静けさもまた“整え”になる
常に音を流すのではなく、時には無音の時間を作ることで、
感情や思考がリセットされます。特に朝の5分間の静けさは、
その日の気の流れを澄ませる効果があります。
・ x ・ まとめ ・ x ・
- 音は空間と心の気を動かす“風”のような存在。
- 音楽、掃除の音もエネルギーを巡らせる。
- 無音の時間は心を整え、内側の声を聴く大切なひととき。
🐰次回予告🐰
次回、こまちちゃんの風水日記は、
【第十二話:🌼森のこまちちゃん日記🌼
~ピクニックと風水色の草花さがし~】
お届けします♪
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちちゃんより🐇
『こまちちゃんと にじいろのうそ』
kindleで発売中♪
自分の気持ち、ちゃんと話せてますか?
子どもだけではなく、大人だって我慢して言えないことありますよね。
――うそをついて他人をだませても、自分の心はだませない。
そんな気持ちをやさしく描いた、こころの絵本です。