
つよがりの奥にある“ほんとう”を、やさしく描いた物語。
『こまちちゃんとにじいろのうそ』Kindleで販売開始しました🐰
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これは、風水をモチーフにした
癒しの絵本シリーズ
風水の知恵がほんのり香る、
うさぎのこまちちゃんと仲間たちの物語を
お楽しみください♪
「こまちちゃんの風水日記」第十四話です♪
こまちちゃんとふるいかばん〜手放しの風水
「もう使わないのに、なぜか捨てられない…」
そんなふるいカバンは、風水では運気を滞らせる原因になると言われています。
風水では、古くなったバッグや使わない持ち物は「気の流れ」を止めると言われています。
特にカバンは「外とのご縁」や「行動力」を象徴するアイテム。
長く使わずにしまい込むと、新しい出会いやチャンスが遠のいてしまうのです。
やさしの森に暮らす
白うさぎのこまちちゃんが、
灰色うさぎのめいたくんと
断捨離と手放しの風水のヒントをお届けします。
あなたのお部屋にも使わないままの古いものはありませんか。
このお話がお片付けのヒントになれば幸いです。
Contents
やさしの森の秋の小道で
ある秋の午後。
やさしの森の小道を
歩いていたこまちちゃんの前に、
めいたくんがトコトコやってきました。

こまちちゃん、見て!
ぼくの部屋で、こんなの見つけたんだ
そう言って、めいたくんが抱えていたのは、
茶色く少しすり減った、古いカバンでした。

それ、ずっと使ってないの?

うん…でも、思い出があって、なんとなく手放せなくて…
こまちちゃんはふんわりと微笑みました。
「大事な思い出は心の中に残るよ。
カバンを手放したら、また新しい出会いや楽しいことが入ってくるんだよ」
めいたくんの思い出のかばん
カバンの中には、小さな頃に集めたドングリ、
色あせた絵ハガキ、そしてぼろぼろになった小さなスカーフ。
どれも温かい思い出の詰まった宝物です。
でも、めいたくんは少し困った顔。

これを見つけてから、なんだか元気が出ない日が続いてるんだよね…
こまちちゃんは、そっとカバンに手を置きました。
「ねえ、めいたくん。これってね、“古い気”がまだここにいるのかもしれないよ」
古いものには、古い気が宿る
風水では、長く使わずに置いてあるものには、
その時の“気”が染みつくと言われます。
良い思い出でも、今の自分には合わないエネルギーになることがあるのです。
こまちちゃんはカバンから一つずつ中身を出し、
めいたくんと一緒に思い出を語り合いました。
「このドングリ、森の西の丘で拾ったんだよね」
「うん、あの日は空がすごくきれいだったなぁ」
感謝して手放す流れ
こまちちゃんとめいたくんは、古いカバンを見つめて静かに話しました。
そして、
こまちちゃんが少し考えて、にっこり笑いました。
「めいたくん、そのカバンはね、ただ荷物を運ぶだけじゃなくて――
ずっとめいたくんを守ってくれてたんだよ。
楽しい思い出がいっぱいあるのは、そのカバンがご縁をつないでくれたから。
遠足のときも、友だちの家に遊びに行ったときも、
きっとカバンが“お守り”みたいに寄りそってくれてたんだよ。」
めいたくんは目を丸くしました。
「えっ…そんなふうに考えたことなかった!」
こまちちゃんは、夕日の森を見ながら続けました。
「だからこそ、もう役目を終えて、
『ありがとう』って伝えて休ませてあげるのがいいんだと思うの。
楽しい思い出はぜんぶ、めいたくんの中に残ってるからね。」
そう気づくと、めいたくんの表情が少しやわらぎました。
二人はカバンをきれいに拭き、
「今まで守ってくれてありがとう」と声をかけ、
塩をパラパラとふりかけてお清めをしてからお別れしました。
焼却炉の前で
やさしの森の片隅に、小さな焼却炉があります。
めいたくんは、こまちちゃんと一緒にそこまで歩いていきました。
カバンを抱える手が、ほんの少し震えています。

ありがとう、たくさんの思い出を運んでくれて
そうつぶやき、そっとカバンを焼却炉の中に置きました。
パチ…パチ…と小さな炎が、やさしくカバンを包み込みます。
その瞬間、めいたくんの心の中に、軽やかな風が吹き抜けました。
処分した瞬間、胸のあたりがスーッと軽くなりました。
カバンさん、いままで僕のことを守ってくれてありがとう。
おかげで、たくさんの楽しい思い出ができたよ。
帰り道、めいたくんの足取りは、朝よりずっと軽やかになっていました。

胸のあたりがスーッとして、また新しいことがしたくなってきたよ
断捨離と手放しで運気を整えるコツ
- 3年以上使っていないカバンは手放しのタイミング
- 感謝の言葉をかけてから処分する
- 空いたスペースにあたらしい良い気が入ってくる
まとめ
カバンはただの持ち物ではなく、
いつも一緒にいて、大切なものをしまっておいてくれる。
私たちを守り、思い出を運んでくれる大切な相棒です。
ときには楽しい記憶を抱きしめ、ときには危険から身を守ってくれる“お守り”のような存在。
だからこそ、役目を終えたカバンに感謝を込めて手放すことは、新しい運気とご縁を迎えるための風水の知恵です。
「ありがとう」の気持ちを忘れずに。
あなたのそばにある持ち物を見直すと、きっと心もすっきりして、新しい幸せが入ってきますよ。
この秋、あなたのまわりの持ち物を見直してみませんか?
※このお話は「こまちちゃん風水日記」の物語です。
実際に不要品を処分するときは、お住まいの自治体のルールに従ってくださいね。
そして風水の知恵にならって、手放す前に「ありがとう」と心をこめてあげると、もっと気持ちが晴れやかになりますよ。
あなたの毎日が、
そっと運気アップするように。
🐰次回予告🐰
こまちちゃんの風水日記は、
毎週金曜日に新作をお届けしています。
次回、
【第十五話:仲直りと人間関係改善の風水〜こまちちゃんと小鳥さんのお話】
お届けします♪
お楽しみにしてくださいね♪
― こまちちゃんより🐇
こまちちゃん風水日記は、やさしの森で暮らす動物たちと一緒に、季節や暮らしに寄り添う風水の知恵をお届けしています。
『こまちちゃんと にじいろのうそ』
kindleで発売中♪
自分の気持ち、ちゃんと話せてますか?
子どもだけではなく、大人だって我慢して言えないことありますよね。
――うそをついて他人をだませても、自分の心はだませない。
そんな気持ちをやさしく描いた、こころの絵本です。
次回も、やさしの森からお届けします🐇🌿