こまちちゃんの優しさの根を育てた絵本シリーズ第一作

 つよがりの奥にある“ほんとう”を、やさしく描いた物語。
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これは、風水をモチーフにした
癒しの絵本シリーズ

 

 

 

風水の知恵がほんのり香る、
うさぎのこまちちゃんと仲間たちの物語をお楽しみください♪

 

 

 

「こまちちゃんの風水日記」第十五話です♪

仲直りと人間関係改善の風水〜こまちちゃんと小鳥さんのお話

 

 

 

人との関わりのなかで、
「どうしてあの人とはぶつかってしまうんだろう?」と思うこと、ありませんか。

 

 

 

兄弟や友人、職場の仲間…身近な関係ほど摩擦が起きやすいものです。

 

 

 

今回は、やさしの森のこまちちゃんと小鳥の兄弟のお話を通して、「人間関係を整える風水」と、日本文明に古くから根づく「和を尊ぶ心」から人間関係について学びましょう!

 

 

 

 

小鳥の兄弟のけんか

大きな木の枝の上で黄色と水色の小鳥が赤い実を取り合い喧嘩している森の絵本風イラスト|翼を広げ険しい表情の小鳥たちと木漏れ日の爽やかな背景

やさしの森の大きな木の枝で、
小鳥の兄弟が声を張りあげていました。

 

 

 

ぼくの方が先に見つけた実だよ!

 

 

 

いや、ぼくが先に気づいたんだ!

 

 

 

チュンチュンとけんかの声が響き、
枝はミシミシと揺れ、
森の空気はピリピリ。

 

 

 

こまちちゃんの登場

喧嘩する黄色と水色の小鳥を見上げて心配そうにする白いうさぎのこまちちゃん|やさしいパステル調の絵本風イラスト
そこへやって来たのが、白うさぎのこまちちゃん。

 

 

 

まぁまぁ、小鳥さんたち、どうしたの?

 

 

 

「51%だけ譲る」という知恵

兄弟は同時にまくしたてます。

 

 

 

ぜったいぼくのほうが正しい!

 

 

いいや、ぼくが正しい!

 

 

 

こまちちゃんは少し考えてから、やさしく言いました。

 

 

 

「ねえ、小鳥さんたち。
自分の気持ちを100パーセントそのまま押し通したら、どうなると思う?
きっと相手は反発して、いまのように言い争いになっちゃうよね。

 

 

 

だからね、日本文明で昔から大切にされている“調和の心”を思い出してほしいの。
お互いに相手のことを思いやる心を半分(50%)ずつ持てば、バランスはとれるんだよ。

 

 

 

小鳥たちは顔を見合わせて、少し首をかしげました。

 

 

 

そこにあともう“1パーセント”だけ、相手のためにゆずってみるの。
ぜんぶをゆずる必要はないの。だって、それだと自分の心に不満が残っちゃうからね。

 

 

 

言いたいことはちゃんと言う。でも、相手の声もちゃんと聞いてあげる。
その気持ちが『51%の思いやり』なんだよ。

 

 

 

もし、お互いに51%ずつ相手を思いやることができたら──
自然にたすけ合えて、やさしい関係になれるんだよ。
そうすれば、交友関係(人間関係)はずっとスムーズに流れていくんだよ。」

 

 

 

 

自分の正しさを疑う心

黄色と水色の小鳥がしょんぼりとうつむき、白いうさぎのこまちちゃんが優しく微笑みかける森の中の絵本風イラスト|足元に四つ葉のクローバー

こまちちゃんは、さらに小鳥さんたちに語りかけました。

 

 

 

「もしかしたら相手が正しいかも?」

「ふたりとも、自分の意見が正しいと思うのは大事なことだよ。
でもね、ちょっと立ち止まって、『もしかして相手の言ってることも正しいかも?』って考えてみるといいの。
そう思うだけで、争いはぐんと減るんだよ。」

 

 

 

気持ちがささくれだってイライラしてるときに、
実際そうおもうのは難しいかもしれないけど。

 

 

 

頭の片隅にこの考えを入れておけば、心に余裕が生まれて相手の言葉にイライラしないで済むから。
自分の心も乱されずにすむし。

なにより、交友関係(人間関係)がスムーズになるよ♪

 

 

 

小鳥たちは顔を見合わせて、少し黙り込みました。

 

 

 

森の木々が教えてくれること

白いうさぎのこまちちゃんが、森の木を指さして2羽の小鳥に説明している。小鳥たちはこまちちゃんの前で首をかしげ、「なるほど」と考えている表情。

「でも、ぼくたち全然性格が違うんだ。だからぶつかっちゃうんだよ」
一羽がしょんぼりつぶやきます。

 

 

 

違うから補い合える

太い幹で力強く枝を広げる木と、細くしなやかに風に揺れる木が並び、森の奥からの光に優しく照らされる絵本風のイラスト

こまちちゃんは森の木々を指差しました。

 

 

 

「あの木は太くてしっかりしているけど、風に弱いの。
隣の木は細いけど、しなやかに風を受け流せる。
違う性質を持つ木々が並んでいるから、嵐が来ても森全体が守られるんだよ。」

 

 

 

「じゃあ、ぼくらも違っていていいんだね」

 

 

 

こまちちゃんは続けます。
「兄弟ってね、気が合わないのはむしろ自然なことなんだよ。だって、子孫が絶えることなく生き残れるように、違った性質を持って生まれてくるの。だから、ひとりが苦手なことを、もうひとりが補えるの。」

 

 

 

「つまり、ちがう性格だからこそ助け合えるし、いざというときに強くなれる。だったらお互いの悪いところより、いいところを多く見るようにしたらいいんじゃないかな?」

 

 

 

その言葉に、小鳥の兄弟はぱっと顔を明るくしました。

 

 

 

そうか、ぼくたちはちがうからいいんだ!

 

 

 

うん、ちがうからこそ力を合わせられるんだ!

 

 

 

 

仲直りと森に広がる歌

気持ちが落ち着いて、
お互いの大切さをわかりあい、
仲直りした小鳥さん兄弟。

 

 

 

「51%だけ譲る」実践

白いうさぎのこまちちゃんが胸に手を当てて優しく語りかけ、黄色と水色の小鳥が笑顔で向かい合う|頭上に「51%」とハートが浮かぶ絵本風イラスト

 

 

ぼく、51%だけ譲ってみる

 

ぼくも!

 

 

 

互いに羽をふるわせて笑う小鳥たち。

 

 

 

そして「ごめんね」「ありがとう」と言い合いながら、仲良く木の実を分け合いました。

 

 

 

大事なのは相手を思いやる心と、少し多く譲る気持ちなんだね。

 

 

 

こまちちゃんはにっこり微笑み、
森の風に耳を澄ませます。

 

 

森にはもう、けんかの声ではなく、

チュンチュンと優しい歌が
広がっていきました。

 

 

 

日本文明に息づく「和の心」


小鳥さんたちの物語は、
私たちの社会にも通じる知恵です。

 

 

日本には聖徳太子の「和をもって尊しとなす」という言葉があります。

 

 

力で相手を押さえつけるのではなく、話し合い、譲り合い、互いの違いを受け入れる。

 

 

 

日本人は、「恩義、慈愛、誠実」を大切にしてきました。
だからこそ、日本は、2600年以上の歴史を育んできたのです。

 

 

 

まとめ

人間関係のもつれは、ちょっとした工夫で和らげることができます。

 

 

自分の正しさを疑い、相手の意見に耳を傾け、51%だけ譲る心を持つ。

 

 

日本文明の知恵は、けんかの仲直りや友情を育てるきっかけになります。

 

 

小鳥さんたちのように、あなたのまわりの関係も穏やかに育ちますように。

 

 

 

あなたの毎日が、
そっと運気アップするように。

 

 

 

🐰次回予告🐰

こまちちゃんの風水日記は、毎週金曜日に新作をお届けしています。

 

 

次回、

【第十六話:こまちちゃんと 🍇ぶどうのつると ゆめのおはなし(秋の実りと風水のご縁のちから)】

 

 

 

お届けします♪

 

 

 

お楽しみにしてくださいね♪

 

― こまちちゃんより🐇

 

 

 

 

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